わたし
「わたし」という人間は
この世界に 自分しかいない
そして 「わたし」を知っている人間も
本当の意味で
自分自身だけなのかもしれない
ふと 目をあげて みた
なぜだろう 秋の空は
妙にせつなくて
なぜだろう 涙があふれて
とまらない
ふと「わたし」という存在を
この世に造られた方の声が
聞こえた気がした
広い広い大きな空よりも
大きな大きな大きなてのひらが
わたしを包んで
やさしく
私の頭に
手をおいた気がした
全地を造られ、
私を「大切だ」と
透きとおった風の中
小さな小さな ささやく声を
聞いた気がする
「わたし」を
本当の「わたし」を
「わたし」以上に
知っている人がいる
なんだか 安心が心に広がる
「わたし」は知られている
「わたし」を造られ、
「大切だ」と言われる方に
涙が 流れる
でも これはせつなさでも
かなしさからでもない
秋が静かに深まるように
私の心に静かに深まる思い
わたしはわたし
自信を持っていこう
わたしはわたしの道を持っている
だれも歩くことができない
わたしだけが与えられた
この道を
この道の向こうに
何があるのか
何が待つのか
それはわからないけれど
わたしだけの行くこの道を
一歩一歩わたしの足で
歩いていこう これからも

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